西表石垣国立公園内にある竹富島の自然や伝統文化、芸能を紹介する施設です。竹富島の玄関口である東港の近くに位置し、島の生活や自然環境を実際に住む人々の言葉で楽しめます。入館料は無料なので、ぜひ島を散策する前の情報収集場所としてお立ち寄りください。
新里村遺跡は竹富島の集落発祥の地といわれている町指定史跡文化財で「花城井戸」という井戸を中心に東側と西側に広がる集落遺跡です。
昭和61・62年度の発掘調査で大量の土器や陶磁器などが出土し東側は12世紀末~13世紀、西側は14世紀に形成された集落であることが明らかになりました。石積み跡も出土し石垣で囲まれた各屋敷と屋敷は通用門で結ばれていた集落の形態を知る貴重な史跡となっています。
2005年に国の登録有形文化財に登録されている西桟橋。昭和30年代まで、サバニ(帆付きの刳り舟)に乗り、由布島で寝泊まりしながら西表島で米作りをするために、ここから出発していました。現在では桟橋としての役目を終え、夕日を眺望する名所として話題になっています。日中は桟橋をのんびり歩きながら青く透き通る海と心地よい海風を楽しみ、夕方には沈んでいく夕日が生み出す夕焼けを桟橋の上から楽しめます。
海の彼方にあるニライカナイの國から一年に一度神々が船に種籾を積み島に訪れ、人々に五穀豊穣やすべての幸をもたらせてくれると信じられています。
竹富島では毎年旧暦の八月八日にカンツカサ(神司)や有志が集まり、ニーラン神のもとで世迎いの儀式が行われます。その際には供え物をし、ドラや太鼓を打ち鳴らし、「トゥンチャー」を唄い、手招きをして神々を迎えます。
混じり気のない真っ白な砂浜と、透き通るようなエメラルドグリーンの海が延々と続いている日本でも屈指の美しいビーチ「コンドイ浜」です。竹富島で唯一遊泳可能なビーチで、遠浅で波が穏やかなため、小さな子どもと一緒でも安心して海水浴が楽しめます。干潮時には沖まで白砂の上をのんびり歩いて行くこともできます。海に入らなくても石垣島や小浜島、西表島の眺望を楽しめるほか、島に宿泊する方は夕陽や星空を堪能することもできます。
カイジ浜は星砂が見られることで有名な浜で別名「星砂の浜」といいます。星砂は「有孔虫」という微小生物の殻で、海から運ばれてきた白砂に交じって打ち上げられたものです。砂浜に軽く手のひらを押し付けると、かわいらしい星の形をした砂を見つけることが出来るかもしれません。ただし、砂は持ち帰ることはできませんのでご注意ください。また、潮の流れが速いため、遊泳は禁止されています。
「ン」から始まる珍しい名前のこの丘は、竹富島で最も標高の高い場所です。その昔、仲筋村で飼われていた牛が夜中に飛び出し、「ンブフルー、ンブフルー」と鳴きながら角で石や土を突き上げて、一夜で丘を築いたことから名付けられたと言われています。
以前はこの丘の上に展望台があって竹富島全体を見晴らせましたが、現在は老朽化のため閉鎖されています。
旧与那国家は日本最西端、最南端の竹富町で初めて国の重要文化財に指定されました。竹富島の重要伝統的建造物群保存地区の核となる家屋で「マイユヌンニャ」という屋号で呼ばれています。主屋は「フーヤ」と呼ばれ、約100年前に建てられたと見られます。隣には台所棟である「トーラ」が並んでおり、分棟型住宅となっています。重要文化財指定前の建物は老朽化が進んでいましたが、文化庁の解体修理保存事業によって再生されました。