祭事教室「竹富島の祭祀」開催しました

昨晩は、

6年ぶりとなる祭事教室「竹富島の祭祀」を開催しました。

今回の教室は、33人の皆さまにご参加いただきました。

若い世代の参加者が多く、

祭事の関心の高さとあわせ、

世代交代が少しづつ進んできていることを感じました。

講師には、去った4月10日に波利若御嶽の神司を引退された

新田初子さんをお招きし、

前半は竹富島の祭祀の紹介、後半はカンユリについて語って頂きました。

カンユリのご説明からは、

厳しく言えば、竹富島で暮らす覚悟だったり、

優しく言えば、竹富島で暮らす安心感を理解することができました。

また、今回の教室では質問シートを参加者に配付し、

後日お答えするお約束をしています。

そのなかで、いくつかを回答いたします。

~竹富島の22の祭事で、やらなくかった祭はなんでしょうか?~

竹富島では、1949年(昭和24)に祭祀を整理しましたが、

記録に残っている整理はこの年ですが、

その他、公民館で行う祭祀以外にも行われなくなった祭祀がいくつもあります。

・山番はじり(ヤマバンハジリ)

山の神への感謝祭。久間原御嶽で祭祀が行われていた

・芋の願い(ンーヌニガイ)

東美崎御嶽ほか3つの御嶽(幸本・清明・国仲)で行う祭祀。

公民館祭祀では廃止となったが、神司がいまも願いを続けている

・麦の祭り(ムンヌマツリ)

麦に関わる祭祀(播種・立毛・虫送り・出穂)はいずれも廃止。

ただし、麦の収穫祝いは、神司がいまも願いを続けている

・収納始め祝い(シノーハジメヨイ)

人頭税完納を祈願する祭。人頭税が廃止されたのが1902年であるが、

祭が廃止されたのは47年後にあたる

(参考資料『竹富町史竹富島編』489頁)

~ ピルズマの通る道は昔から変わらずでしょうか ~

ピルズマ祭は、昔はイッキャ(石川屋・現竹富観光センター北側)から

出発しています。現在はまちなみ館から出発していますので、

若干の違いがあります。

(ta)