アーカイブ上映会 「雄勝~法印神楽の復興~」

3月11日は、15,894名の尊い命を失い、
2月末現在で行方不明者2,562名、
約174,000名の方々が避難生活を余儀なくされている
未曽有の大災害となった東日本大震災が発生して5年が経過した日。

竹富島ゆがふ館では、地縁団体法人竹富公民館、竹富小中学校と共催し、
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟からご協力をいただき、
「雄勝~法印神楽の復興~」上映会を開催いたしました。

この八重山でも1771年4月の「明和の大津波」により、
約27,000人のうち、約9,200人もの方が亡くなった悲劇を経験しています。
映像の舞台となる宮城県石巻市雄勝町は、
竹富島と同じく国指定重要無形民俗文化財を有する地域。
震災の復興とは、祭の大切さとは、被災した方々を労わる気持ちなどなど、
様々な意味も込めて開催しました。

昼の部は、13時30分より竹富小中学校体育館にて開催し、
竹富小学校高学年生ならびに竹富中学校生徒、
学校教職員、地域より2名の皆さまとともに映像を観ました。

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上映前に1分間の黙とうを捧げたのち、
島仲信秀竹富小中学校長よりご挨拶をいただきました。

夜の部は、20時にゆがふ館を会場とし、
地域の皆さま28名、ご宿泊の観光客の皆さま10名、
38名の皆さまとと共に映像を観ました。

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上映前に、上勢頭篤竹富公民館長よりご挨拶をいただきました。

インフラの整備、住居の確保は勿論のことですが、
本当の「復興」とは、
その地に暮らす人々に根付いた精神を絶やさぬようにすることである。
手塚眞監督が手掛ける60分間に凝縮された、
雄勝町の人々の「復興」がそのように訴えかけ、
雄勝町の皆さま方が求める「その精神」は、
竹富島に暮らす私たちに共通する考え方、共感する点が多々あると
強く感じました。

今回のアーカイブ上映会は、
昼の部・夜の部の二部制とし、多くの皆さま方にご覧いただきました。

ご協力いただきました、
地縁団体法人竹富公民館、竹富町立竹富小中学校、NPOたきどぅん
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟、
ポスターの画像を快くご提供くださった
仙台市歴史民俗資料館ならびに仙台・宮城アライアンスミュージアム事務局、
ニンガチカジマーイの冷たい雨風が吹き荒れるなか足を運んでくださった
竹富島の皆さま、心より感謝申し上げます。

(ta)