結願祭
旧暦8月最初のみずのえ・みずのとの日を選んで執り行う竹富島の結願祭。
一年間の願いを解く「願解き」の祭とあり、
島内23か所の拝所を参拝する大変忙しい祭です。
祭主である竹富公民館執行部は、これらの参拝を滞りなく執り行うばかりでなく、
清明御嶽で行われる奉納芸能をつつがなく挙行できるよう手配します。
そのためには、多くの人々の協力が必要です。
竹富島には「大祭」と呼ばれる祭が年に3回
(四月大祭、西塘大祭、九月大祭)ありますが、
結願祭は、それ以上に多くの人員を要します。
早朝、6時間をかけて弥勒奉安殿からはじまる参拝の末尾は、
ネーレ(根原屋)のザー(床の間)の前。
その合間、
清明御嶽に設けられたクーバンヤー(供物屋)では、
供物係が時間を惜しんで供物を準備し、
まちなみ館では下げられた供物や道具の片付けを行います。
竹富島最大の祭、
種子取祭はもっともっと多くの人々の協力が必要ですが、
多くの人が携われば携わるほど、
島には祭の雰囲気が香り、竹富島らしさを感じることができます。
9月13日・14日の2日間、竹富島を訪れた方々が、
結願祭から醸し出される「島の香り」を感じていただけたら、
大変嬉しく思います。
(ta)