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結願と世迎いについて

2026年9月21日/カテゴリ: ゆがふ館だより

毎年、旧暦8月は大きな祭事が目白押し。

旧暦8月最初の壬(ミズノエ)・癸(ミズノト)の2日間には結願

旧暦8月8日には世迎い

旧暦8月15日には十五夜

いずれの祭事が執り行われます。

今年は、

9月15・16日に結願、

9月18日に世迎い、

9月25日に十五夜があたり、

公民館役員は連日行われる祭の執行に奔走します。

特に、今年は己亥(ツチノトイ)の日に執り行われる

節願いが9月22日にあたることから、

御嶽や井戸の清掃作業や供物の買い出しも併せて行わなければなりません。

今回は、一年間の節目にあたる結願と世迎いについてご紹介します。

 

1.結願

1年間の願解きの祭祀である結願は、

竹富島の18の御嶽及び拝所、合計23ヵ所を参拝します。

竹富島の数ある祭祀のなかでも創始が知られる数少ない祭のひとつで、

凶事が続くのは願解きの祭を行っていないからとのことで、

明治初期に知念与人が始めたと伝えられています。

祭の前日の17時より、奉納芸能の舞台となる幕舎の設営が行われます。

島内の69歳までの男性が使役の対象となります。

 

~ 1日目(みずのえ)の参拝

初日は、神司による清明御嶽・幸本御嶽・西塘御嶽の夜籠りから始まります。

結願祭では、同じように神司が夜籠りする

四月大祭・西塘ばんはじり・九月大祭とは異なり有志の夕刻の参拝はありません。

翌日早朝から始まる有志の参拝は、彌勒奉安殿からはじまります。

 

~ 2日目(みずのと)の参拝 ~              

午前06時頃より 有志の参拝(01~11まで)

01 彌勒奉安殿 (1供物・與那國屋・大山屋・執行部・有志)

02 玻座間御嶽 (1供物)

03 世持御嶽  (2供物)

04 仲筋御嶽  (1供物)

05 幸本御嶽  (2供物)

06 国仲御嶽  (1供物)

07 久間原御嶽 (1供物)

08 花城御嶽  (1供物)

09 波利若御嶽 (1供物)

10 西塘御嶽  (2供物)

11 清明御嶽  (2供物 有志の参拝終了) 午前11時頃

12 美崎御嶽  (1供物) 玻座間御嶽・波利若御嶽神司が担当

13 親泊御嶽  (1供物) 玻座間御嶽・波利若御嶽神司が担当

14 ニーラン  (2供物) 仲筋御嶽・幸本御嶽神司が担当

15 東美崎御嶽 (1供物) 久間原御嶽・花城御嶽神司が担当

16 真知御嶽  (1供物) 久間原御嶽・花城御嶽神司が担当

17 西美崎御嶽 (1供物)  生盛屋

18 根原屋   (1供物・3グループが合流して参拝)    午後1時30分頃

午後2時頃より清明御嶽にて奉納芸能が執り行われます。

 

 「始番狂言」

 「芋掘狂言」

 

奉納芸能の演目は、2点の狂言、3集落より各2点の計8点が奉納されますが、

「始番狂言」「芋掘狂言」は必ず奉納されます。

奉納芸能終了後、幕舎を片付け、祭は18時までには終了します。

 

2.世迎い

遥か昔、ニーラスク・カネーラスクより数多くの種子籾を携えた神々が渡来し、

神々はニーラン神石に船のとも綱を引き、

クックバの丘より八重山中に穀物の種子を蒔いたとの伝承に基づき、

世迎いは行われます。

 

午前7時、公民館役員ならびに神司は、

西海岸に据えられたニーラン神石の前から参拝を始めます。

 

 

世迎いには、神司がバシャシン(芭蕉着)の神衣装をまといます。

バシャシンを着けるのは、世迎い、種子取祭、トゥヌイプイ(豊年祭二日目)

の一年間に3回しかありません。

また、参拝を終えた後、「トンチャー」を謡います。

うたを謡う参拝も前述の3祭のみであり、

世迎いが、竹富島における重要な祭祀の一つであることを示しています。

 

ニーラン神石での参拝後、公民館一行は仲筋村へ入ります。

仲筋村では村人が一行を出迎えガーリで歓待します。

ガーリを終えると、一行は幸本御嶽へ参拝します。

幸本御嶽参拝後、

東側にある小高い丘で竹富島最高の聖地とされる、

クックバに登ります。

参拝後、「トンチャー」を謡ったのち、

玻座間村へと入ります。

仲筋井戸前には、東集落、西集落の人々が一行を出迎え、

ガーリで歓待します。

一行はその後まちなみ館へ移動し、

西塘御嶽前でガーリしたのち、世迎いの儀式は終了します。

 

 

農事サイクルで執り行われる竹富島の祭祀は、

世迎いで一年間が始まり、結願で終わります。

今年はこのサイクルが合致しましたが、

日の取り方によっては、結願と世迎いが同日になったり、

世迎いが先に執り行われたりする年もあります。

竹富島のひとつひとつの祭祀には意味がありますが、

一年間の終わりと始まりの祭が、

毎年新暦の9月頃に行われているので、

9月は大変忙しい月となるのです。

https://taketomijima.jp/wp/wp-content/uploads/2026/09/20260916_142119.jpg 3024 4032 taketomi-jima http://taketomijima.jp/wp/wp-content/uploads/2024/02/img_logo.png taketomi-jima2026-09-21 11:23:592026-09-21 11:24:00結願と世迎いについて

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