竹富島の豊年祭 2日目

平成29年8月3日・4日、旧暦6月の2回目の「みずのえ」「みずのと」の2日間、
竹富島では豊年祭が盛大に執り行われました。
収穫成就の感謝祭である「豊年祭」の呼称は八重山の島々によって異なり、
石垣島ではプール、西表島祖納集落ではプリといいますが、
竹富島では「プイ」といい、初日をオンプイ、二日目をトゥヌイプイといいます。

初日のオンプイは、
竹富島の島立て神々であるムーヤマ(六山)の御嶽に氏子が集い、
1年間の健やかな暮らしへの感謝と、自然からの恵みを授かった御礼をします。

onpui

竹富島の祭主である竹富公民館執行部は、
早朝より国仲御嶽・清明御嶽・西塘御嶽を参拝したのち、
有志とともにムーヤマの神々の御嶽を参拝し、
氏子たちは一行を歓待します。これを島では、「参詣」と呼んでいます。

tunuipui

二日目のトゥヌイプイは、恵みへの感謝とあわせ、
1年間の豊穣を祈願するユーニンガイ(世願い)の儀式、
ニーラン神石と竹富島最高の聖地と言われるクックバー(小底場)を参拝します。
二日目のトゥヌイプイでは、
神司の神衣装はバショウで織ったバシャシンを身にまといます。
バシャシンの神衣装は、ユーンカイ(世迎い)とタナドゥイ(種子取祭)、
そして、トゥヌイプイの年に3回のみです。

竹富公民館執行部と神司の一行は、
早朝のニーラン神石の参拝のあと、仲筋村の住民から歓待を受けます。
その後、クックバーへと上り、
参拝を終えたのち玻座間村の住民とともにガーリを行い、
西塘御嶽の前であらためてガーリを行ないます。

一休みしたのち、
一行は真知御嶽と清明御嶽を参拝したのち、トゥヌイプイは終了します。

(ta)