平成25年度 竹富島種子取祭の日程について

平成25年度 竹富島 種子取祭の日程

9月12日 (旧暦8月8日) ユーンカイ (世迎い)

竹富島にニライカナイの国から神々によって、種もみがもたらされる神事が行われる。

9月30日 (つちのと ゐ) シチマツリ (節祭)

古代の正月といわれる。新しい季節を迎えたことを神々に祈り、作物を育む大地と命の水(井戸)に感謝する神事。古来より節祭から49日目の「つちのえね」の日を種子取祭の祈願日とする。本年は、11月18日が“つちのえね”の日にあたり、その日に種子を蒔く。それより4日前の“きのえさる”の日から種子取祭の日程に入るとされている。

1. 11月14日 (きのえ さる)種子取祭初日

 初日はトゥルッキと称し、祭の計画手配を行う。玻座間、仲筋両地区の長者(ホンジャー)の前で無事に奉納芸能が尽くせるようにと祈願する

2. 11月15,16,17日  種子取祭の諸準備。狂言、舞踊の稽古に充てる

3. 11月18日 (つちのえ ね)

  神司はそれぞれの御嶽にてタナドゥイのウッカイ(ご案内)を行ったのち公民館役員と合流して玻座間御嶽、世持御嶽、清明御嶽、根原家などを廻り種子取祭の願いを行なう。男生産人(16歳~65歳迄)は、早朝から幕舎張りなどの奉納芸能の舞台を設営する。出欠を取り、理由もなく出役しない者には過怠金を科す。各家では種まき。主婦はイイヤチ(飯初)作り。

4. 11月19日 (つちのと うし)

 ンガソージといって、前日に蒔かれた種子がしっかりと土につくように、精進を尽くす日とされる。家主がブママンガン・ブナルンガン(姉や叔母を神とすること)を招いてイイヤチ戴みの儀式などもある。また、この日はフクミといい芸能の稽古の総仕上げの日。午後8時から公民館役員、石垣・沖縄・東京の各郷友会長などがブドゥイドゥン・狂言ドゥンを訪ねて挨拶し激励する。(午後5時頃、竹富公民館主催の種子取祭に関する講話がまちなみ館で開催)

5. 11月20日 (かのえ とら) バルヒル願いの日、奉納芸能初日

午前06時00分頃  彌勒奉安殿には公民館役員、有志、三郷友会長などが弥勒興しの祈願玻座間御嶽では神司たちの祈願その後、両者は世持御嶽で合流し、バルヒルの願い、イバン取りの儀式がある。場所を奉納芸能の舞台に移して、乾鯛の儀式が行われる。

午前08時00分前 仲筋地区の主事宅へ参詣。(午前8時頃、竹富公民館主催の種子取祭に関する講話がまちなみ館で開催)

午前09時00分頃 世持御嶽へもどる

午前09時30分頃 庭の芸能を奉納。棒術、太鼓、マミドー、ジッチュ、マサカイ、祝種子取、腕棒、馬乗者の順で行われる。

午前10時30分頃 玻座間村の舞台の奉納芸能が行われる。その順序は、玻座間長者、弥勒、鍛冶工、組頭、世持、世曳狂言など。曽我の夜討で初日の芸能は終了

午後05時30分頃 イバン(九年母)戴みの儀式がある。それから世乞い(ユークイ)が始まる。ユークイは種子取祭を統一した根原金殿をまつる根原屋から始まり、その後三集落に別れてユークイが深夜まで行なわれる。

・東集落 宇根屋、與那国屋、神司家、顧問家、公民館長家、各家を回り最後は宇根屋
・西集落 神司家、玻座間長者家、主事家、各家を回り最後は有田屋

・仲筋村 神司家、仲筋長者家、主事家を回り最後は顧問家

午後10時00分頃 石垣への船の臨時便あり

6.11月21日 (かのと う) ムイムイ願いの日、奉納芸能二日目

●午前05時00分頃 三集落のユークイの一団は、根原家で一つになってユークイ留めを行なう。

午前05時30分頃 世持御嶽へ。イバン返上を行ないユークイは総て終了。幸本フシンガーラの願い日とされ、それを祝して仲筋村のシドゥリャニが奉納され、前日同様の乾鯛の儀式が行われる。その後、玻座間村西地区の主事宅へ参詣。9時頃世持御嶽へもどる。

午前09時30分頃 庭の奉納芸能(前日と同じ)がある。

午前10時30分頃 仲筋村の舞台の奉納芸能が終日行なわれる。別途奉納芸能演目がある。仲筋村長者、弥勒、御主前狂言、種子蒔狂言、天人狂言などがあり、最後は鬼捕りで奉納芸能は終了

午後05時30分頃 芸能の奉納はすべて終了

午後06時30分頃 石垣行臨時船あり。種子取祭首尾方御礼(世持御嶽、彌勒奉安殿)を行う。

7.11月22日 (みずのえ たつ)

 男生産人は早朝から幕舎片付。経理係は祭の精算に取り組む。

午前10時00分頃 竹富公民館で公民館役員・有志と三郷友会幹部との懇談会。午後からは支払議会を開催し、種子取祭の日程は総て終了する。夜は全国竹富島文化協会総会が開催される。

8.11月23日 (みずのと み) 種子取祭物忌(タナドゥイムヌン)

現在は省略している。