ユーンカイ (世迎い)

今日は旧暦8月8日。

竹富島では、ユーンカイの神事が執り行われました。

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ユーンカイは、

西表島古見集落,新城島,小浜島などで伝承されるアカマタ・クロマタや、

西表島干立・祖納の節祭、石垣島川平集落節祭のマユンガナシと同様に、

竹富島における来訪神(ニライ・カナイの神)を迎える儀式といえます。

遥か彼方から種子籾を満載した船が竹富島を訪れ、

ニーランの神が竹富島の神々に対し、

「ひとつ、この種子を八重山中に配ってほしい」と依頼します。

竹富島の神々はコンドイ浜入口のニーウスイで一休みしたのち、

クックバーという小高い丘に登り、

ハヤマワリハイダチの神に種子を八重山中に配らせたという伝承が遺されています。

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この伝承に基づき、

竹富公民館執行部と神司は祭を執り行います。

朝の7時からはじまり10時前には執り終える比較的短い祭ですが、

竹富島にユー(「世」豊穣のこと)をもたらす大切な神事です。

(ta)