トゥルッキ
昨夜のトゥルッキの儀式を経て、
平成27年度のタナドゥイ(種子取祭)が始まります。
がんじがらめという意味を持つ「トゥルッキ」。
この日を境に、
11月10日・11日に執り行われる奉納芸能に向けての役割分担が決まり、
神々と無事にタナドゥイの奉納を執り行えるよう約束します。
その役割は、神前へ神供物として捧げられる奉納芸能の演者ばかりでなく、
タナドゥイの奉納を統括する総務係、会計を担う経理係、
お酒や花米などの供物を管理するクーバン係や供物係、
裏方を務める座待(ザータイ)係など、総勢153名が役に縛られます。
11月4日、国吉屋でのトゥルッキ。ホンジャー(長者)のザーの前にて。
しかし、役に縛られる方々だけのタナドゥイではありません。
タナドゥイを心待ちにしている島のお年寄りや子供たち、
帰省する大勢の島出身者がタナドゥイの盛り上げ役を担います。
さらには、地謡や舞踊をたしなむ方々や民宿の常連客、
そして島を訪れる観光客の皆さま。
大勢の方々がそれぞれの思いを持って、
今年のタナドゥイ奉納の二日間を迎えます。
実は、
それがタナドゥイの奉納の醍醐味といえるでしょう。
(ta)