キシノウエトカゲの来館
「自然環境が育んだ文化的景観」として、
島全体が西表石垣国立公園に指定されている竹富島。
種子取祭や“竹富島のまちなみ”、八重山ミンサーなどの織物など、
文化面が大きくクローズアップされている島ですが、
西表島にはかなわないものの多様な動植物を育む島でもあります。
7月4日(金)の昼下がり、何気に事務室カウンターから正面入口を眺めると、
奇妙な生き物が入って来るのを目撃。もしかしたら、キシノウエトカゲ!
と思いカメラを取り出し館内を追い掛け回し、
すばっしこい動きにも関わらずなんとか撮影に成功。
環境省に確認してもらったところ、キシノウエトカゲに間違いないとのことでした。
キシノウエトカゲ(VU 絶滅危惧Ⅱ類)
日本固有種で、宮古諸島と八重山諸島のほとんどの島に分布する日本最大のトカゲ。
大きな個体は全長400㎜に達する。国指定天然記念物。
6月18日には集落をぐるりと囲む環状線で、
久しぶりにヤエヤマセマルハコガメに遭遇しました。
最近、天然記念物に出会う機会が増えているような気がします。
セマルハコガメ (VU 絶滅危惧Ⅱ類)
八重山諸島の石垣島と西表島のみに分布する。石垣島では近年進められた
森林伐採によって生育場所が著しく縮小してしまった。国指定天然記念物
以前も、リュウキュウキンバトやヨナクニカラスバトの天然記念物や
希少種のズグロミゾゴイ(鳥類)がゆがふ館を訪れたことを
ブログでご紹介していますが、
こうした希少種に出会う機会があるほど、
多様な生き物を育む豊かなところで暮らしているのだな・・・。
という優越感に浸ったりしています。
(ta)