沖縄県立芸術大学との芸能交流会

12月19日の夜、竹富島まちなみ館において

「平成27年度第8回沖縄県立芸術大学移動大学芸能公演」が開催されました。

県立芸大が学ぶ知識や経験を地域の皆さまにお伝えすることを趣旨とし、

この日の午後は、竹富小中学校で子どもたちへ様々なプログラムを

提供していただきました。

そして、多くの島の方々が待ちわびていた夜の芸能交流会は、

大変有意義な交流会となりました。

 

第1部は、

沖縄県立芸術大学付属研究所研究員

蘆姜威氏による空手演舞が披露されました。

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第2部は琉球芸能公演と題し、

竹富島の芸能と県立芸大生による琉球古典舞踊が披露されました。

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座開きは子どもたち。芸大生の演技指導者でもある比嘉いずみ氏が稽古をつけ、

竹富島の子どもたちも舞台に立ちました。

 

竹富島からは3点の芸能を提供しました。

東集落「真栄」 仲筋集落「仲筋ぬヌベー」 西集落「八重山下る口説」

いずれも種子取祭に奉納する芸能で、東集落・仲筋集落は村を代表する舞踊

フーブドゥイを提供します。西集落は、沖縄本島の「上る」「下る」口説と

の違いを堪能してもらいたいとして、「八重山下る口説」を提供しました。

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竹富島の芸能のあとは、県立芸大生による芸能の披露です。

 

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琉球古典芸能の代表といえば「四つ竹」。一糸乱れぬ舞いには圧倒されました。

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薩摩(鹿児島)への往路を舞踊化した「上る口説」

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芸大生の創作舞踊「雨降花染」

所作の切れのよさと巧みさ、滑稽さで会場は笑いに包まれます。

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八重山の芸能も披露しました。「鳩間節」「黒島口説」

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三線の独奏も披露していただきました。

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古典舞踊「醜童(しゅんどう)」。仮面をつける古典舞踊は初めて観ました。

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こちらも沖縄を代表する雑踊り「加那よ天川」。

会場からは手拍子も鳴り響きました。

 

「歌と踊りの島」である沖縄の芸能を学ぶ県立芸大生とあって、

技術の高さは目を見張り、演技指導者の見識や芸大生の意識の高さを

強く感じることができました。

さらに、

竹富島における「奉納芸能」と沖縄島における「宮廷芸能」の違い、

八重山古典芸能と沖縄古典芸能の違いなども十二分に感じることができ、

大変有意義な交流会であったと思います。

また、県立芸大の学生からは、

「芸能の島として知られる竹富島で芸能を披露できて嬉しかった」

「竹富島の舞踊や地謡の持つ“雰囲気”こそが芸能の本質であり、

これを感じることができた」などのご感想をいただきました。

 

波照間永吉先生をはじめとする沖縄県立芸術大学の先生、学生方、

竹富町教育委員会のみなさま、ありがとうございました。

 

(ta)

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