ンガソージ(大精進)の日

今日は11月9日、己丑(つちのとうし)の日。
「戊子(つちのえね)に蒔いた種子がしっかりと土に付くように」
と静かに見守る日です。
ンガは“大きい”の意、ソージは“精進”との意味があり、
ンガソージ(大精進)と云われています。
かつてのこの日は、音も出さず静かに過ごす日とされ、
淹れるお茶も濃く出さず薄くしていただいていたそうです。

現在では、
種子取祭奉納芸能の二日間、観光業は一斉にお休みするので、
普段より大勢の来島者が訪れる日となり、
こうした雰囲気はあまり感じられませんが、
その名残りは島にいくつも残されています。

例えば、玻座間民俗芸能保存会の庭の芸能を行うメンバーは、
集落のはずれ(今年は浄化センター前)で最終チェックを行います。
これは、集落内では静かに過ごし芸能の稽古は集落外で行われるという
「仕組み」がかつては西桟橋で行われていたことに由来します。

hukumi
2012年のタナドゥイでのフクミ。
西桟橋近くの旧ビジターセンター跡地で行われた。

ンガソージの夜は、
明日の奉納を迎えるにあたりフクミ(稽古総見)が、
芸能の統括者にあたる国吉屋、生盛屋をはじめ三集落の集会所で行われます。
必ず奉納しなければならないジーキョンギン(呪狂言)をはじめ、
フーブドゥイ(集落を代表する舞踊)などの最終チェックを行います。

タナドゥイのハイライトである奉納を迎える前日であるンガソージ。
芸能を奉納するメンバーをはじめ、裏方を務める人々にとっても
気が引き締まる一日です。

(ta)